愛媛県は30日、四国電力伊方原発3号機(同県伊方町)の重大事故を想定した原子力防災訓練を実施した。県内の全市町や大分県など97機関の約2万3000人が参加。今回はドローン(小型無人機)を使った物資の輸送も行った。
訓練は地震発生で3号機が全電源を喪失し、周辺に放射性物質が放出したと想定した。伊方原発は佐田岬半島の付け根部分にあり、道路が寸断された場合の住民避難などが課題になっている。
ドローンを飛ばす訓練は原発の30キロ圏内にある大洲市と西予市で実施。携帯電話の通信網を使ってドローンを県庁から操縦し、医薬品を模した重さ計400グラムのあめを運んだ。