NHKのクイズ番組の人気キャラクター「チコちゃん」が30日、スポーツ庁の鈴木大地長官から女性のスポーツ参加を呼びかける「女性スポーツアンバサダー(広報大使)」に任命された。男性に比べてスポーツ実施率が低いとされる女性にターゲットを絞り、普及に一役買う。
5歳女児のチコちゃんは日常の疑問に答えられない大人を一喝する設定で人気を呼んでいる。この日午前に東京都内であった任命式で、チコちゃんはスポーツに消極的な女性に向け「ボーっと生きてんじゃねーよ!」との決めぜりふで、スポーツ参加を求めた。
スポーツ庁の2018年度の調査によると、週1日以上運動をする人の割合は、50代を除く年代で女性の方が男性より低かった。同庁は女性が家事や育児などのため、時間に余裕のないことが背景にあると分析。腹筋などの軽い運動を呼びかけるほか、バブル時代の女性をイメージしたダンスで話題になった「バブリーダンス」の振付師、akaneさんに、運動が苦手でも踊りやすいダンスを考案してもらい、スポーツの普及につなげる予定。【松本晃】