東北大は3日、大学院農学研究科が8月に実施した博士前期課程第1次募集の入試で、一部の受験生に事前に漏れた可能性があるのは、生物産業創成科学専攻の専門科目「食品化学」の全3問だと明らかにした。試験前に受験生から通報があったという。
東北大によると、3問は記述式で、農学研究科の複数の教員が作成した。試験の数日前、同専攻を受験する予定の学生が同科の教員の1人に漏えいの疑いを指摘した。
同科は、漏えいが疑われた2問を差し替えて試験をしたが、答案を採点する過程で残り1問も漏えいを疑わせる点が見つかり、食品化学に限って再試験することを決定。4日に合格者を発表する。