埼玉県が定める11月の「地産地消月間」に向け、コンビニ大手のローソンが県産農産物を使った2種類のパンを開発した。同県三芳町産の「富の川越いも」を使った「ふわふわさつまいもブレッド」は、関東甲信越の店舗で販売を開始した。県農業ビジネス支援課は「新鮮な県産の農産物を知って、買って、味わって」とPRしている。
県は2007年度に、新米や旬の農産物が数多く出回る11月を「地産地消月間」に制定。11月はパンの販売以外にも、飲食店での地産地消メニューの提供、農産物の収穫体験といった多様なイベントが計画されている。
「ふわふわさつまいもブレッド」は、「富の川越いも」のクリームを使用。20、30代の女性をターゲットに、牛乳仕込みで柔らかく仕上げた。5日からは、県内小中学校の学校給食でなじみのある「わたぼく牛乳」を使ったホイップとカフェオレのクリーム2種類が楽しめる「ふわふわブレッド」の販売も始める。
11月中は、熊谷農業、杉戸農業など県立6高校の生徒が育てた野菜を使った「スペシャルディナー」も、さいたま市内のホテルで提供。キュウリやコマツナ、ブロッコリー、ネギなどを使い、フランス料理のフルコースと日本料理の会席コースを用意している。