松の木守る「雪つり」始まる 青森県弘前市

間もなく訪れる冬に備え、松の木を雪の重みから守る「雪つり」の作業が今月下旬から青森県弘前市の藤田記念庭園で始まり、市みどりの協会の作業員6人が準備を進めている。
29日は、庭園入り口にある高さ約4メートルのクロマツから作業を開始。現場責任者の対馬芳昭さん(65)らが約6メートルの支柱を立て、頂上の王冠をかたどった「留め飾り」から36本の荒縄を円すい状に垂らし、一本一本丁寧に枝にくくりつけていた。
同協会の稲部晃輔さん(30)は「紅葉と雪つりの時期が重なり、十分楽しめる風景になっている」と話していた。
約20本の松の雪つりとツツジなどの低木の雪囲いは11月末ごろまで続き、同月24日からは洋館など一部のみの冬季開園期間(入園無料)に入る。【藤田晴雄】