茨城県八千代町の民家で8月、住人の70代夫婦が殺傷され、ベトナム国籍の農業実習生グエン・ディン・ハイ容疑者(21)が殺人未遂容疑で逮捕された事件で、夫婦宅には荒らされた形跡のなかったことが3日、捜査関係者への取材で分かった。
一方で、重傷を負った妻には複数回刺された痕があり、県警はグエン容疑者が強い殺意を持って襲ったとみて動機を調べている。関係者によると、同容疑者は容疑を否認しているという。
県警によると、グエン容疑者は8月24日未明、同町平塚の無職大里功さん(76)宅に侵入。妻裕子さん(73)の腹部を刺し、殺害しようとした疑いがある。
捜査関係者によると、大里さん宅には金品を物色した形跡はなく、2人とも複数回刺されていたという。グエン容疑者は事件前日の午後5時ごろ、町内のホームセンターで凶器とみられる包丁を購入しており、県警は襲撃を計画していた疑いがあるとみている。
[時事通信社]