大型トラックが乗用車3台に衝突 1人死亡、5人重軽傷 神戸

3日午前8時ごろ、神戸市灘区高羽町1の市道で、大型トラック1台と乗用車3台が絡む多重事故があった。兵庫県警灘署や神戸市消防局によると、大型トラックはガードレールをなぎ倒し、道路脇を流れる石屋川に転落し、50代とみられる男性運転手が死亡した。近くを歩いていた男子高校生(15)が顔や指を骨折し、乗用車3台に乗っていた10代~50代の男女4人と合わせて計5人が重軽傷を負った。
この直前には、約600メートル北の同区一王山町の県道でも乗用車など数台が絡む多重事故が発生して2人が負傷しており、県警灘署はこのトラックが関わっていた可能性があるとみて関連性を調べている。
同署などによると、6人が死傷した現場は阪急神戸線六甲駅から東約1キロで、神戸大に近い住宅地。トラックは片側1車線の急な下り坂を南進中、3台に次々と衝突したという。同署が詳しい事故原因を調べている。
現場近くのマンションに住む70代女性は「トラックが坂の上から、すごいスピードで突っ込んできた。ゴーという音がするほどだった」と驚いた様子だった。【広田正人、韓光勲】