日本三大桜の岐阜「淡墨桜」植樹 台風19号からの復興願い 宮城・大崎

国指定の天然記念物で日本三大桜の一つとされる岐阜県本巣(もとす)市の「根尾(ねお)谷淡墨(うすずみ)桜」が、宮城県大崎市古川のラムサール条約登録湿地、化女(けじょ)沼の湖畔に植樹された。東日本大震災の被災地に植樹する活動をしている岐阜の市民グループが育てた桜。大震災や台風19号からの復興を願って植えられた。
樹齢1500年を超えるとされる淡墨桜から苗木を作っているのは「淡墨桜を守り広げる会」。大震災後には、岩手県釜石市などの被災地に行き、苗木を植えている。活動を知った大崎市の市民グループ「化女沼2000本桜の会」会長の佐々木哲朗さん=同市古川台町=が、根尾公民館長で同会事務局長の三本木隆さんに植樹を依頼。同市が大震災で犠牲者7人(関連死を含む)を出しており、犠牲者への祈りや心の復興の願いを込めて2000本以上の植樹をしていることなどを伝えると、快諾されたという。
三本木さんら4人が運んできた高さ5メートルと3メートルに育った苗木計6本が植樹されたのは、10月24日。市内で台風による住宅や田畑の冠水が続くさなかで、佐々木さんは「この桜には被災地を元気にしようとの思いが込められているのだから、今こそ植樹しなければいけない。桜で元気づけようという気持ちは一緒」とあいさつ。三本木さんは、伊勢湾台風(1959年)などで枯死する危機を乗り越えたなどと桜の歴史を紹介。さらに「花を結ぶときに、大震災や台風19号を乗り越えた皆さんのシンボルとして見上げ、楽しんでいただければ」と語った。【山田研】