日本の高校生らが啓発訴え 「世界津波の日」に国連本部でシンポジウム

国連が制定した「世界津波の日」の5日、米ニューヨークの国連本部で啓発シンポジウムが開かれた。津波被害や防災を学ぶ高校生サミット(9月、札幌)で共同議長を務めた日本の高校生2人が演説し、「自然災害が家族や地域にもたらす影響について、国際的な意識を高めなければならない。それが私たちに与えられた仕事だ」と英語で訴えた。
演説したのは、札幌国際情報高校2年の井戸静星さん(17)と札幌日本大高校1年の桐越航さん(16)。2人はシンポで、次世代への伝承をテーマに世界中から高校生が集まったサミットでの議論を紹介した。桐越さんはシンポ後「サミットでは津波の経験がある国とない国とでは防災意識に差もあると知った。経験を伝えるのは簡単ではないので、VR(仮想現実)など新しい技術を使っていく必要もある」と話した。
シンポは津波を経験した日本など7カ国と国連などが共催し、高校生サミットに出席した日本とチリの高校生が参加。「世界津波の日」は2015年に制定され、早期警戒などについて意識を高めるため、毎年啓発活動が行われている。【ニューヨーク隅俊之】