女子中学生を11日間にわたって誘拐したとして、宮城県警亘理署は4日、住所不定、無職、田中泰雅容疑者(21)を未成年者誘拐の疑いで逮捕した。容疑を認めている。
逮捕容疑は8月24日午後1時半ごろ、仙台市青葉区内で、同県南部に住む未成年の女子中学生を保護者に無断で車で連れ出し、9月3日まで誘拐したとしている。女子中学生は同日午後9時50分ごろ、同県富谷市内の商業施設で捜査員に保護された。
同署によると、女子中学生は母親の携帯電話を使って田中容疑者とソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で知り合い、SNSを通して同区内で会う約束をした。女子中学生の両親が8月25日に行方不明届を同署に出し、署員が足取りを追跡したところ、田中容疑者や知人のSNSに女子中学生の姿が映った画像を発見。富谷市内の商業施設に出入りしている投稿があったことから、捜査員が周辺で待機し、女子中学生を保護したという。
11日間、田中容疑者は「車で寝泊まりしたり知人宅に滞在したりしていた」と供述しており、詳しい足取りや誘拐の動機を調べている。【滝沢一誠】