毎日新聞社とIT企業のサードウェーブは7日、一般社団法人「全国高校eスポーツ連盟」(JHSEF=ジェセフ)を設立したと発表した。両社は同じ高校の生徒同士がチームを組んで、対戦型コンピューターゲームの腕前を競う「全国高校eスポーツ選手権」を共催しており、高校eスポーツの健全な発展と普及を目指す。
コンピューターゲームは依然として娯楽のイメージが強いことから、eスポーツの魅力を伝え、理解を深めてもらおうと設立した。大会運営や高校のeスポーツ部の発足支援などを行う。理事長には、元文部科学省スポーツ・青少年局長で尚美学園大学長の久保公人氏が就任した。
連盟が魅力の一つに挙げるのが教育効果だ。全国高校eスポーツ選手権のプロデューサーで、連盟理事に就任したサードウェーブの大浦豊弘氏は5対5などチームで戦うゲームが多いことから、「仲間と深くコミュニケーションできる」とコミュニケーション能力の向上を指摘する。eスポーツが盛んな米国の北米教育eスポーツ連盟と提携し、短期交換留学などを通じて英語力のアップにつなげることも構想している。
「ゲーム依存」など指摘される課題にも取り組む。脳科学が専門の日本スポーツ協会公認スポーツドクター、朝本俊司氏を理事に招へいし、教育・医科学部を設置した。朝本氏は「医学的見地からサポートし、データを蓄積して丁寧に考察する」とし、eスポーツのスポーツ性については「脳と反射神経の連携をきわめる点では既存のスポーツと同じ」と述べた。
誰でも参加できるのもeスポーツの特徴。7日に東京都内で記者会見した久保理事長は「性別や障害の有無などの違いを乗り越え、公平な環境で挑戦できるのが魅力。社会の理解を深め、eスポーツを楽しむ高校生を後押ししたい」と話した。【松本晃】