「一瞬、雅子さまのティアラが光った」真夜中から待機して祝賀パレードを“最前列”で見た女性の思い

天皇陛下の即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」が11月10日に行われた。15時から始まるパレードを一目見ようと、沿道に集まった人の数は約12万人。左右両サイドから「雅子さま~」と呼びかける声も目立ったという。
天皇皇后両陛下はトヨタ・センチュリーを改造したオープンカーに乗車されて、パレードが行われた30分間、手を振り続けられていた。大混雑の中、最前列でパレードを見られた人は、どのようにしてベストポジションにたどり着くことができたのだろうか。

11月10日の朝6時45分頃、私はどれくらい人が集まっているのか様子を見ようと、パレードの終着点である赤坂御所近くの権田原の交差点に足を運んだ。すでに20人ほどが列を作っていたのだが、どこに並べばいいのか、応対する警察官ごとに説明が違っていたようで、現場は混乱していた。車列全体が時速10キロほどのスピードで走行するとはいえ、「最後のカーブだから、オープンカーがよりゆっくり走ってくれるかも」という理由で権田原の交差点付近を選んだ人もいた。
結局、青山二丁目の交差点付近の歩道で並ぶことができるとわかり、7時30分頃には200人ほどの人だかりができていた。都内のホテルに前泊した人や、前夜からの徹夜組、始発電車などを利用した早朝組が前のほうに並んでいて、順次、手荷物検査場に案内されるという流れだった。コース沿いには、40カ所の手荷物検査場が設置されたという。

混雑したエリアでは、入場規制などのため、パレードを見ることができなかった人も大勢いたようだ。警視庁広報課のツイッター公式アカウントやホームページなどで、人出の状況や比較的余裕のあるポイントを案内していて、現場でも盛んにアナウンスされていた。
真夜中から待機して最前列でパレードを見ることができたという女性の話が、特に印象に残った。
「前日に千葉から来たのですが、四谷のファミレスで過ごして、真夜中の3時50分頃から神宮外苑の児童公園のあたりで待っていました。8時30分頃に並ぶ列がはっきりわかって、手荷物検査場に案内されたのは11時30分。入念な検査が行われ、終わったのは12時頃。30分くらいかかりました。少しだけ別の場所で待機して、その後、外苑東通りの歩道へ移動して、ここでパレードを見ることになりました」
「私は両陛下のオープンカーが一直線に走ってくるところを見たかったので、青山中学校と権田原の交差点のちょうど真ん中くらい、最前列で見ることができました。上空からはヘリの音がして、警備車両やサイドカーが視界に入った後、一瞬、雅子さまのティアラがきらっと光って、両陛下のオープンカーが近づいてきていることがすぐにわかりました。雅子さまは、自信に満ちあふれてはつらつとした表情をされていました」
もう1人、赤坂見附の交差点付近にあるファーストフード店の2階で、両陛下のオープンカーが赤坂見附の陸橋をわたる様子を見ることができたという女性もいた。店内は大盛況で、やはり「雅子さま」と呼びかける人の声があがったという。「知らない人同士が団結したという感じでした」と話していた。

パレードの最中、雅子さまは祝田橋交差点付近から目を潤ませていらっしゃったように見え、国会議事堂正門前では涙を浮かべて目頭を押さえる仕草を見せられた。霞が関の官公庁街、そして勤務先だった外務省の方面をご覧になっていたのかもしれない。
朝からパレードを見るために集まっていた人の中には、雅子さまと同世代のような女性の姿が多かった。雅子さまは、光沢感のあるローブデコルテの上に花びらを思わせるゴージャスなモチーフがあしらわれたジャケットをお召しになり、ティアラやネックレス、イヤリングとマッチしていてとてもゴージャスだった。1993年のご婚礼の時のドレスと、この日のアップデートされたドレスを重ねてみた人も多かったのではないだろうか。
(佐藤 あさ子)