「遊び」が本気に 北海道の高校で高まる「eスポーツ」熱

対戦型コンピューターゲームで勝敗を決める「eスポーツ」熱が北海道内の高校でも高まっている。昨年始まった「全国高校eスポーツ選手権」(毎日新聞社など主催)を機にできた札幌新陽高校(札幌市南区)の「eスポーツ研究部」は、昨年の予選敗退の悔しさをばねに今年は他の全国大会出場を勝ち取るなど実力をつけた。雪辱を期し、23日からの予選に挑む。【澤俊太郎】
eスポーツは、想定外の状況に対応できる適応力や仲間との連帯感を高められ、性別や年齢、身体的ハンディキャップがあっても同等に競い合えることなどから、教育現場でも注目されている。道内でも専門学校にeスポーツ専攻が開設され、高校でも活動が活発化している。
札幌新陽高校では、「全国高校eスポーツ選手権」を知った合田朋生部長(2年)が昨年11月、仲間を誘い5人で活動を始めた。合田部長は「チームを作れば無料でパソコンも借りられると聞き、皆で学校でゲームできるくらいの気持ちだった」と振り返る。
しかし、初陣の選手権では、連携や戦術不足が露呈して参加した2種目とも予選敗退。「本気で取り組みたいと意識が変わった」(合田部長)と、5対5の陣取りゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(LOL)」に種目を絞り、顧問の平中伸英教諭(37)も動画サイトなどで徹底的に研究し、戦術などを教え込んだ。
当初熱心ではなかったという倉本恵輔副部長(2年)は「一生懸命な先生を見て何とか期待に応えたいと思った」。思いは部員に伝わって連携は深まり、そのかいあって、今年7月の高校対抗eスポーツ大会の道予選会で優勝し、初めて全国大会出場。部員も12人に増えた。
平中教諭は「競技をしっかり見つめ、コミュニケーション力や仲間への気遣いなどを考えてほしいという意味を込め『研究部』と名付けた。eスポーツにはそれだけの大きな可能性がある」と語る。
23日からの第2回選手権のLOL部門予選を前に、合田部長は「一つでも多く勝利したい」と意気込んだ。