宮崎市のセレクトショップ「gnarly(ナーリー)」が大人用Tシャツを子供用にリメークする「ナーリー・キッズ・ティー」を手がけ、全国から約130件の注文が相次いでいる。親から子へ、新しい「おさがり」の提案。タンスの肥やしになっていた大人服をリユースし、世界に一つのオリジナル服に生まれ変わらせる。【田崎春菜】
低価格に抑えた「ファストファッション」の広がりなどで国内の衣類供給量はバブル期の倍の約37億点(2017年、経済産業省調べ)に達し、その結果、売れ残りなどで未使用のまま廃棄される衣類も十数億点に上っているといわれる。
そんな現状に疑問を抱いていたナーリーの峰一樹さん(39)は衣類のリユースを思い立ち、友人の出産祝いに大人用ポロシャツをリメークした子供服を贈ったところとても喜ばれた。「自分の着ていない服でも子供服を作れないか」と頼まれたのをきっかけに昨年5月、衣類のリメークを始めた。
「あなたが着ていた思い出のTシャツを我が子へおさがりしませんか?」。そう呼びかけ、大人用TシャツやロングTシャツを2週間ほどかけて宮崎市内の洋裁店で子供用にリメークする。
「大切にするのは服の個性とお客さんの思い」と峰さん。依頼者の話を聞いてTシャツのどのデザインを生かすか決め、穴やシミも刺しゅうやアップリケで可愛らしいデザインに仕立てる。これまでに119枚をリメークしてきた。
9月には東京都世田谷区のセレクトショップで展示会があり、百貨店や大手セレクトショップからも「展示受注会をしないか」と持ちかけられるようになった。「思い出の詰まった服だからこそリメークして長く着続けてほしい」と話す峰さんは、依頼があれば全国どこでもリメークTシャツの魅力を紹介したいと思っている。
縫製代は1枚4800円(税抜き)からで、完成サイズは身長90、110、130センチ。問い合わせはメール<kidstee@gnarly.in>へ。