自宅浸水…天井に頭突き、穴開け生還 修理できず「ひと冬これで暮らすしか…」

屋根裏に避難する時に頭突きで開けた穴が天井に残る自宅で、福島県いわき市の根本徳一さん(78)は片付け作業を続けている。根本さんは当時を「九死に一生だった」と振り返る。
先月13日未明、台風19号で夏井川などが氾濫し、水が一気に押し寄せてドアや窓が開かなくなった。急激に水が増してくる中、障子に立てかけたこたつに上り、両手でかもいをつかんで天井に十数回頭を打ち付けて穴を開けた。長男(48)と屋根裏にはい上がり、水が引くのを待ち、午後にボートで救助された。
本格的な修理は来年までかかる見込みで、傷みが少ない部屋で寝泊まりしており、電気や水道はあるものの不自由な生活が続く。「床や壁が直らないまま冬になると寒さがこたえる。でもひと冬これで暮らすしかない」と話した。【和田大典】