技能実習生に必須外業務させる 日立製作所に改善命令 出入国在留管理庁

出入国在留管理庁と厚生労働省は6日、日立製作所(東京都千代田区)に対し、技能実習生に実習計画の必須業務と異なる業務をさせていたとして、技能実習適正化法に基づく改善命令を出した。
同庁などによると、日立は山口県の笠戸事業所で、配電盤や制御盤など電気機器の組み立てを学ぶ計画だったフィリピン人技能実習生約40人に、新幹線車両の窓枠のはめ込み作業などをさせていた。
法令違反は、受け入れ企業などを監督する認可法人「外国人技能実習機構」による昨年の実地調査で発覚。日立とグループ会社10社は同機構から改善勧告や改善指導を受けた。日立の広報担当者は「今回の改善命令の内容はすでに改善しているが、改めて行政処分を真摯(しんし)に受け止め、法令順守を徹底する」とコメントした。【村上尊一】