きのうフィリピン沖で発生した台風27号「鳳凰(フォンウォン)」は、暴風域を伴いながら沖縄の南の海上に到達し、今週末にかけて先島諸島に接近する見込みだ。気象庁は、沖縄地方に対して強風やうねりを伴う高波に注意するよう呼びかけている。
21日午前9時現在、台風27号の中心気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速30メートル、最大瞬間風速は40メートルで、中心から半径110キロ以内では風速25メートルの暴風が吹いている。
台風は時速10キロの自転車並みの速度で北上を続けており、あす(22日)朝には西表島の南の海上に到達する見込み。しかし、付近の海面水温が27℃以下なので、それ以上発達するエネルギーは無く、その後は熱帯低気圧に代わって23日朝には石垣島周辺に到達すると予想される。
台風の接近に伴って、沖縄地方では、朝鮮半島にある高気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、22日にかけて強い風が吹く見込みで、予想される最大風速(最大瞬間風速)は、沖縄本島と大東島で15メートル(25メートル)、先島諸島で18メートル(30メートル)になるおそれがある。
また沖縄本島と大東島では今夜から、八重山諸島では22日に、雷が発生する確率が高くなるうえ、台風の進路によっては22日にかけて警報級の大雨が降るおそれもあるため、十分に注意してほしい。