世界遺産・姫路城(兵庫県姫路市)で、石垣などに投影される映像を楽しむ「ナイトファンタジア『おとぎ幻影伝』」が開かれている。播磨地域の伝説に基づくアニメーションや光の作品で、幻想的な空間を演出する。30日まで。
夜のイベントで観光客の滞在時間増につなげようと、姫路市が3年前から取り組んでいる。昨年までの2年間は西の丸での開催だったが、今年は大天守直下の備前丸や、二の丸までエリアを広げた。映像は、妖怪や城を守る若き剣の達人「ムサシ」が登場するオリジナルストーリー。白壁や石垣、特設のスクリーンなどに投影され、順路をたどると一つの物語が完成。家族連れにも好評という。また、三の丸広場(入場無料)には、ドーム型の光のオブジェが設置され、撮影もできる。
姫路城管理事務所の城谷洋所長は「昼とは異なる魅力を発見してほしい」と言う。午後6~9時。一般・大学生1500円、小中高校生500円。同事務所(079・285・1146)。【幸長由子】