安倍首相、氷河期世代を国家公務員に中途採用する方針表明「もっと早く実行すべきだった」

安倍晋三首相は26日、バブル崩壊による就職難を経験した「就職氷河期世代」を国家公務員として中途採用する方針を表明した。首相官邸で開かれた氷河期世代支援策の検討会議の初会合で、今年度から取り組むことを明らかにした。
首相は会議で「もっと早く就職氷河期の方々に対する政策を実行すべきだった」と「反省の弁」を述べた。対象となるのは30歳代半ば~40歳代半ばで、バブル崩壊後、企業が採用者数を絞った頃に高校・大学を卒業した世代。首相は兵庫県宝塚市や同県三田市がこの世代の中途採用を始めたことを念頭に「地方自治体でも動きが見られる中、国も積極的に取り組む」と述べ、西村康稔経済再生担当相に具体的な計画をとりまとめるよう指示した。
氷河期世代は非正規雇用で働くことを余儀なくされた結果、貯蓄が少ない▽年金加入が困難▽就労経験が不十分だとみなされて正社員になれない――などの課題を抱える人が多いとされる。政府は不安定な仕事に就いている人や長期間、無職の人が現時点で100万人程度いるとみている。職業訓練の強化などを通じて3年間で、うち30万人を正社員にすることを目指している。【杉直樹】