台風15号の接近を受け、JR東日本は8日、山手線や東海道線など首都圏の全ての在来線で9日始発から午前8時ごろまで運転を見合わせると発表した。朝の通勤・通学に大きな影響が出そうだ。東北や上越、北陸の各新幹線は通常通りの運行を予定している。
JR東によると、運転見合わせは台風通過後の線路点検などの安全確認をするため。被害が確認された場合は運転再開までさらに時間がかかる可能性があるという。
湘南新宿ラインや上野東京ラインは午前中いっぱい、京葉線も午前10時ごろまで運転を取りやめる。再開後も通常より本数が大幅に減る見込みで、最新の情報を確認するよう呼び掛けている。
JR東海も8日、同日の東海道新幹線の上下線で計117本を運休すると明らかにした。のぞみを中心に午後3時ごろから運転本数を削減。9日も始発から一部の列車に運休や遅れ、行き先変更が発生する可能性があるという。
8日の最終列車は東京発の下りで、のぞみは午後7時、ひかりとこだまは同6時台に繰り上げ。上りでも新大阪発東京行きののぞみは同4時40分が最終になった。
私鉄でも、東急は安全運行確保のためとして、8日午後10時ごろに全線での運転を終了。9日も始発から運転見合わせや運行本数の大幅削減を見込む。小田急電鉄も8日午後10時ごろをめどに全ての列車の運休を発表した。
東京メトロは東西線や有楽町線の一部区間で9日朝に運転を見合わせる計画で、ダイヤが大幅に乱れる可能性がある。
一方、日本航空によると、8日午後8時時点で、羽田空港を発着する国内線と国際線の計48便の欠航が決まっており、影響は約1万900人に上る。9日も計48便の欠航を決めた。全日本空輸も8日午後7時時点で同日の国内線30便の欠航を決め、約3700人に影響が出る見通し。
[時事通信社]