山口県防府市は、遊具が避難用テントに、ベンチがかまどに早変わりするなどの防災機能を持つ公園を、同市新築地町の三田尻中関港に整備する。20日に設計・施工業者を発表し、完成イメージ図を公開した。
公園は、道の駅「潮彩市場防府」に隣接する県有地6000平方メートルに整備する。一帯は国土交通省の「みなとオアシス」の指定を受け、県がにぎわいの創出と防災拠点づくりを進めており、その一部を市が担うことになった。設計・施工業者は、民間から企画を募るプロポーザル方式で大久保体器(岡山市)を選んだ。
瀬戸内海で取れるアカメバルのデザインで、滑り台やつり橋などが組み込まれた高さ約11メートル、長さ約20メートルの大型遊具は、災害時には魚の腹部分が100人収容できるテントに変わる。周辺の屋根付きの休憩スペースもカーテンを下ろせば、雨風をしのげるシェルターとなる。
列車型の遊具は分割させ、資材運搬用の手押し車として活用できる。ヘルメットや懐中電灯などを備蓄する倉庫や、携帯電話の充電ができるソーラーパネル付きの照明灯も設置する。
来夏の供用開始を目指す。総事業費は約1億円で、70%を国からの交付金で賄う。市河川港湾課の担当者は「地域のランドマーク的な施設となり、子供たちの防災教育の場としても活用されることを期待する」と話している。【脇山隆俊】