コツメカワウソ2匹密輸容疑 大阪の男逮捕 26日から国際取引禁止

絶滅の恐れがあるコツメカワウソを密輸しようとしたとして、大阪府警と大阪税関は27日、堺市堺区の葬祭業、松井博行容疑者(54)を関税法違反(無許可輸入未遂)の疑いで逮捕したと発表した。コツメカワウソはペットとして人気が高く、密輸が横行。ワシントン条約で26日から国際取引が原則禁止となっている。
逮捕容疑は今年9月28日、タイからコツメカワウソ2匹を関西国際空港に持ち込み、無許可で輸入しようとしたとしている。「税関に申告しなかったのは事実だが、持ち込んだのはカワウソではなく(別の動物の)フェレットだ」と容疑を一部否認している。
大阪税関によると、松井容疑者が頻繁にタイへ渡航しているのを不審に思った職員がスーツケースを開けると、中の箱から生後約1カ月のカワウソの赤ちゃん(体長約20センチ)2匹が見つかった。
松井容疑者は8月までペットショップを経営。府警は転売目的で密輸したとみて、入手経路を調べる。
コツメカワウソは主に東南アジアに生息し、ワシントン条約で絶滅危惧種に指定。輸入する場合は輸出国の許可や、日本の税関などの許可が必要だった。だが、条約を結ぶ国・地域の会議が8月に開かれ、商業目的での国際取引の原則禁止が決定。3カ月後の今月26日に施行された。国内取引は可能だが、売買や譲渡の際は登録機関への事前申請が必要となる。【鶴見泰寿、安元久美子】