警察官などを装って高齢者に電話し、キャッシュカードを盗んだとして、大阪など10府県警の合同捜査本部は28日、東京都東大和市の無職、柴田千晶容疑者(29)を窃盗容疑で逮捕したと発表した。特殊詐欺グループが集めた現金をフィリピンに運ぶ「運搬役」とみられる。同種の手口による被害は10府県で計約8億4000万円に上り、捜査本部はこのグループが関与しているとみている。
逮捕容疑は今年7月、仲間と共謀し、岐阜県の80代女性に「カードが不正利用されている」などとうその電話をかけ、別のカードとすり替える手口でキャッシュカード計3枚を盗んだとしている。
大阪府警などは1月以降、カードの受け取り役や現金自動受払機(ATM)から引き出した現金の回収役など、このグループに関係するとみられる計44人を逮捕。柴田容疑者は3月以降、7回にわたってフィリピンに渡航しており、1回あたり数千万円の現金を運んでいた疑いがあるという。捜査本部はフィリピンに詐欺グループの拠点があるとみて調べている。【藤河匠、加藤栄】