刑務所収容前に逃亡、元会社役員が3年半行方不明

傷害罪で実刑判決が確定した奈良県内の男が、刑務所への収容前に逃亡し、約3年半にわたって行方不明になっていることが、奈良地検への取材でわかった。
公判中に保釈されていた。
奈良地検によると、行方が分からなくなっているのは、奈良県御所(ごせ)市、元会社役員山上隼樹(はやき)元被告(35)で、2014年9月、経営していた会社の男性従業員に対し、殴ったり、背中を蹴ったりして3か月の大けがを負わせ、傷害容疑で逮捕された。当時、別の傷害罪で執行猶予中だった。
山上元被告は15年4月、奈良地裁葛城支部で懲役1年4月の実刑判決を受け、16年1月に最高裁に上告が棄却されて確定した。
地裁の公判中に保釈されていた山上元被告は、1審判決後に収容されたが、控訴審の公判中に再保釈されていた。上告が棄却された後、姿を消したという。