神戸市灘区で大型トラックが乗用車などに衝突し、トラックの運転手(57)が死亡、8人が重軽傷を負った事故で、トラックが最初に乗用車と衝突した現場より約600メートル手前で、トラックが縁石や並木に接触したとみられる痕があることが兵庫県警への取材でわかった。
県警はブレーキに不具合が生じ、運転手が接触させて停車させようとした可能性があるとみている。
トラックは3日午前8時ごろ、神戸市灘区一王山町の県道で車3台と関係する事故を起こした後、約600メートル先でも車両3台などに衝突し、市道沿いの石屋川に転落。現場は長い下り坂で、県警はフットブレーキを多用し、過熱で利きにくくなった可能性も視野に調べている。
また灘署は7日、死亡したトラック運転手の氏名を宗(そう)由紀人さんと訂正し、発表した。氏名発表時の資料作成の際、記載を誤ったとしている。