八代弁護士、6人殺害のペルー人被告の死刑破棄に「こんなバカげた判決があっていいのか…」

6日放送のTBS系「ひるおび!」(月~金曜・前10時25分)では、埼玉県熊谷市で2015年、女児2人を含む6人が殺害された事件で強盗殺人などの罪に問われたペルー国籍ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(34)に対し、東京高裁での控訴審判決で大熊一之裁判長が一審さいたま地裁の裁判員裁判の死刑判決を破棄、無期懲役を言い渡したことを報じた。
高裁は犯行時の被告について、心神耗弱状態だったと判断した。二審判決によると、ナカダ被告は15年9月、妄想を抱いて群馬県の勤務先から逃走し、熊谷市の住宅3軒に侵入。田崎稔さん(当時55)の夫妻や、加藤美和子さん(同41)と小学生の娘2人ら計6人を包丁で突き刺すなどして殺害し、車や現金を奪うなどした。
スタジオで八代英輝弁護士は今回の判決に「こんなバカげた判決があっていいのかと思います。事実認定、何の変わることなく、ただ責任能力の程度が相当低かったという評価だけです。それで一審の判決を覆して無期にするってことが許されていいのかと思います」と指摘した。
その上で「こんなこと行うんだったら、一般の方々が悩みに悩んで死刑という判決を選択した意味がない。こんなに簡単に高裁で切り替える。しかも責任能力ないって、人を殺して何の能力もない時にあるかないか問われるんですけど、この被告は、金品を盗んでいるんです。責任能力ないなら金品を盗むかと。そういうところはこの判決からはまったく説明されていない」とし「非常に疑問に思います」と憤りをあらわにしていた。