佐賀の水稲作況指数、全国最低 日照不足に台風17号が追い打ち

九州農政局は10日、2019年産の水稲の平年収量に対する予想収量の比率(作況指数)の最終的な数値を発表した。佐賀県内は前回(10月15日時点)よりも5ポイント低下して58となり、台風による塩害に見舞われた06年の49に次ぎ、過去2番目に低くなった。作柄は佐賀県としては5年ぶりの「不良」で、作況指数は全国最低。ワースト2位の大分県の85から27ポイントも低かった。
農政局によると、県内の稲の作付面積は2万4100ヘクタールで収穫量は昨年の56%に当たる7万1800トンまで落ち込み、規格外米も3割以上発生。10アール当たりの収量は昨年比234キロ減の298キロだった。
7月上旬から下旬にかけての低気温や日照不足により穂数やもみ数が少なくなっていたところに、9月の台風17号による塩害や害虫トビイロウンカによる被害が重なったことが要因。JA佐賀中央会は「今年の気象状況は厳しかった。農家は苦労しながら良質な県産米をつくるため努力してくれた」とねぎらいつつ、「これが続くと営農意欲が落ちていく要因にもなる。来年の気象状況が心配だ」と肩を落とした。
作況指数58は、九州全体の86に比べても一段と低かった。地区ごとでは松浦が79で、佐賀が53。農政局によると、台風17号により有明海から北側に風が吹き、沿岸部を中心に塩害が広がったという。また、他県に比べて多い、収穫時期の遅いヒヨクモチなどの晩生種で規格外米が発生し、10月時点から5ポイント下げる要因となった。
県農産課は「ひどい災害があったとはいえ、作況指数が50台とは…。農家の気持ちを考えると心が痛む。来年産に向けて米を作ろうという気持ちになる支援をしていく」と語った。【池田美欧】