原告ら、「不当な判決」「残念」=嘉手納爆音訴訟

第3次嘉手納爆音訴訟の控訴審判決で11日、飛行差し止めの訴えが退けられたことに対し、原告からは「不当な判決だ」と怒りの声が上がった。米国政府を相手取った訴訟も退けられ、住民らは「救済はできませんということ。憲法がある主権国家として許されるのか」と憤った。
記者会見した新川秀清原告団長(82)は「私たちの願いから遠い判決。誠に残念だ」と落胆。米軍機の騒音は夜間や早朝に及び、「我慢の限界を超えたことが訴訟につながっている」と不満をあらわにした。池宮城紀夫弁護団長(79)は「国が責任をもって人権を守らない。沖縄は憲法番外地だ」と述べた。
一審から賠償額を減額させた判断についても、弁護団は「理由なく減らしており、不誠実だ」と批判した。