滋賀県彦根市の人気キャラクター「ひこにゃん」のイラストを手がけたイラストレーター、もへろんさんが、大阪市北区の阪神百貨店梅田本店で18日に始まった「オオサカアートフェス」に、ひこにゃんの原画などを出品している。この日は会場にひこにゃんも登場し、来場者をユーモラスな表情で和ませて、生みの親に「親孝行」した。
アートフェスは「暮らしにアートを」と同店が昨年から始め、今回で2回目。若手を中心に約220人のアーティストの絵画や陶芸など約500点を展示している。もへろんさんのコーナーでは、ひこにゃんがカンバスに絵筆でリンゴの絵を描いている、同展限定の6作品を展示するほか、現代アート作品も約20点並べている。
ひこにゃんは計3回現れ、もへろんさんの絵の前で愛嬌(あいきょう)を振りまいた。今年、ひこにゃんにはまったという堺市の名越さとみさん(52)は「会社の休みを取ってきたが、ひこにゃんがまさか大阪に来てくれるなんて。彦根には何度も足を運んだけれど、やっぱりどこで見てもかわいいですね」と目を細めていた。
ひこにゃんは今年3月、彦根市の今年度当初予算案が市議会で否決された影響で運営費が支払われず、インターネットで資金を集めるクラウドファンディングで約3カ月間、運営費をまかなった経緯がある。もへろんさんも、運営費を寄付した人への返礼品としてイラストを描くなど協力した。この日のひこにゃんの「親孝行」に、もへろんさんは「うれしいです。彦根市の了解もあり、限定の作品となった新たなポーズも生まれ、ひこにゃんの世界がまた広がった」と喜んだ。
アートフェスは24日まで。午前10時~午後8時(24日は午後4時まで)。【西村浩一】