防災科学技術研究所 「耐水害住宅」降雨施設で公開実験

防災科学技術研究所と一条工務店 「耐水害住宅」降雨施設で公開実験(参照:四日市市 応急給水栓として水供給できる消火栓配備へ 三重県内初)
image from 防災化学技術研究所HPより
2019年10月2日、国立研究開発法人防災科学技術研究所と株式会社一条工務店は、防災科学技術研究所の大型降雨施設で「耐水害住宅」の公開実験を行った。官民共同による水害被害の軽減プロジェクトの1つで、耐水害住宅の「浸水を防ぐ」「逆流を防ぐ」「水没を防ぐ」の3つのチェックポイントで機能を実験した。
実験では、超大型水槽の中に一般的な住宅と耐水害住宅の2棟を建設。1200トンの水を注入したあと、雨を想定した120トンの水を降らせた。6台のポンプ車を導入して水害時の水流も再現し、1時間約300ミリメートルの降雨がある水害を想定。
今回、耐水害住宅として建設されたものは、2019年内の商品化を目指し、浸水や逆流などに対するさまざまな技術が施されており、実験でも浸水(床上・床下とも)や排水管の逆流は見られなかった。生活に必要となる設備の水没被害もなく、電気温水器や床暖房、エアコン、インターホンなども正常に作動。日常とさほど変わりない生活が保持できることが確認できた。一方で、一般的な住宅として建設された建物では、床下や玄関から水が浸水し、大人の越の高さまで水位が上昇。トイレや浴室などの排水管からは水の逆流が見られた。
国土交通省の発表によると、2006年~2017年までの水害被害額は地震災害による被害額よりも大きいとされ、ゲリラ豪雨や洪水に備えた住宅の普及が急がれている。