神戸市教委は20日、来年度から市立小中学校の運動会や体育大会で組み体操を禁止すると決めた。今秋は市長が反対を表明する中で90校以上が実施していたが、骨折などの事故が相次ぎ、改めて「安全が確保できない」と判断した。
20日の教育委員会で決定し、各校長に通知した。市教委によると、組み体操という名称以外のプログラムでも、立った状態で積み上がる「タワー」や「ピラミッド」などの技を禁じる。比較的安全な「扇」などについては認める。市教委は禁止を決めた理由として、児童生徒の運動能力の低下や、指導する教職員の負担が重いことも挙げている。
神戸市立小中学校では組み体操の事故が2016~18年度に382件発生(うち骨折は123件)。事態を重く見た久元喜造市長が今年8月、「(組み体操を)すぐにやめてほしい」とツイッターなどで訴えたが、市教委は「今から中止すれば現場に混乱を招く」などとして継続を決定した。
市教委は学校側に安全確保策を盛り込んだ計画書を提出させるなどの対策をとったものの、今秋も実施した小中学校92校中30校で練習中に計51件の事故が発生し、6人が骨折。市教委は専門家による検討会を設置し、実施の是非を話し合ってきた。
組み体操を巡っては事故の多発を背景として全国的に見直す自治体が相次ぐ。大阪市は16年度からタワーとピラミッドの実施を禁止。大阪府教委は今年6月、原則3段以上のピラミッドとタワーを禁止する通知を出している。【反橋希美】