ノーベル賞の吉野さん「環境問題は攻めの姿勢で」 日本記者クラブで

ノーベル化学賞を受賞した旭化成の吉野彰名誉フェロー(71)が20日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見した。吉野さんは「環境問題は絶好のビジネスチャンスだ。攻めの姿勢で捉えていかないと、サステナブル(持続可能)な社会は生まれない」と主張し、技術革新の重要性を訴えた。
受賞理由のリチウムイオン電池は、地球温暖化対策などへの活用が期待されている。
このため吉野さんはこの日「もし10年、20年後にサステナブルな社会が実現していなかったら、賞を剥奪されるんじゃないか」と笑いを誘いつつ、「そのくらいの重責を感じている」と表情を引き締めた。
さらに人工知能(AI)や、あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」が武器になると指摘。現在はIT革命が始まった1995年ごろの雰囲気に「非常によく似ている」といい、「大きく世界が変わる時期だ。2025年以降に、我々が考えられない世界ができる」などと予測した。
そして「環境に優しくて安いものを発信したら、世界を制覇できる。大阪流に言うと絶好の金もうけのチャンス。新しい産業を生み出して攻めていこうというのが、私の考え方だ」などと語った。【信田真由美】