茨城県でジンベエザメ展示構想を発表 国内最大級8000トン規模の巨大水槽整備へ

茨城県の大井川和彦知事は23日、世界最大の魚類ジンベエザメを展示する構想を正式発表した。国内最大の室内水槽となる、水量8000トン規模の巨大水槽を新たに整備する計画を表明。2022年度には展示を始める予定だ。
展示場所は「アクアワールド茨城県大洗水族館」(大洗町)で、隣接する駐車場に別館を建設し、巨大水槽を整備する。20年度に設計やジンベエザメの確保などに着手。全体事業費は130億円に上る見通しだ。
展示が始まれば、ジンベエザメが見られる東日本唯一の水族館となり、誘客促進や地域活性化が期待される。同水族館は飼育するサメの種類の多さが魅力の一つだが、県のアンケートでは、約6割の来館者がジンベエザメを展示してほしいと答えていたという。
同館には現在年間110万人以上が訪れているが、大井川氏は「(来館者数が)倍くらいにならないと意味がない」と意気込みを語った。