神戸山口組が初出席 「特定抗争」指定に向け意見聴取 大阪府公安委

大阪府公安委員会は23日、指定暴力団の山口組と神戸山口組を暴力団対策法に基づく「特定抗争指定暴力団」に指定するため、両組織から意見聴取する手続きを始めた。神戸山口組の幹部が出席し、対立する山口組への銃撃事件で逮捕された別の組幹部の関与を否定した。
指定手続きは大阪と兵庫、愛知など6府県で行われている。捜査関係者によると、一連の手続きで意見聴取に組関係者が出席するのは初めて。
府公安委は、8月に神戸市の山口組系事務所前で組員が銃撃され、神戸山口組「山健組」組長の中田浩司容疑者(60)が逮捕された事件などを指定の根拠に挙げた。出席した神戸山口組の幹部(55)は中田容疑者の関与について、「真実ではないと思う」などと意見を述べた。
特定抗争指定暴力団に指定されると、「警戒区域」内で組員が5人以上集まることや事務所の使用などが禁じられる。