西之島 火山活動で「最大で数十cm」高くなり陸地面積も大きく

小笠原諸島の西之島では、昨年12月5日以来、1カ月にわたって活発な火山活動が続いている。国土地理院は6日、地球観測衛星だいち2号の観測データから、「海岸線に到達した溶岩流で面積が広がり、地面の高さも最大で数十センチ変わった」と解析結果を明らかにした。
昨年12月に噴火活動を再開した西之島では、海上保安庁がこれまでに3回の観測を実施し、新たにできた3つ目を含むすべての火口で噴火が続いているのを確認。
マグマの供給量が多くみられることから、2017年4月から8月まで続いた活動よりも活発化する可能性が指摘されている。
地球観測衛星だいち2号のレーダー画像の解析を続けている国土地理院は、1月3日にとらえた最新データを先月20日と比較した結果、火砕丘の東側に堆積した溶岩によって、最大数十センチ程度の地形変化があったことを確認。さらに島の北東側の海岸に流出した溶岩流によって、陸地面積が大きく広がったこともわかった。