官公庁や企業の多くが仕事始めを迎えた6日、東京都の小池百合子知事は、都庁で職員に対する新年のあいさつで、今年の抱負や東京五輪・パラリンピック成功への思いを述べた。
集まった約190人の職員を前に、東京五輪・パラ公式の市松模様のスカーフにパンツスーツ姿で登壇。「いよいよ五輪開催まで、数えるところ今日でちょうど200日となりました。競技会場の整備は着実に進み、街なかも日に日に祝祭ムードが高まって参りました。日本中、そして世界中の期待が東京に寄せられ、その責任の重さに改めて身が引き締まる思いです」とあいさつ。
昨秋開催されたラグビーW杯で、史上初のベスト8入りした日本代表の活躍に触れ、「大会準備も大詰めを迎えるなか、都が一丸となってまた関係者のみなさんと連携し、まさにワンチームとなって五輪・パラリンピックを成功へと導いて参りましょう」と呼びかけた。
大会開幕直前の7月に行われる都知事選への態度を明確にしていない小池知事は、「今年は子(ね)年で、十二支の最初の年であり、2020年代始まりの年でもあるこの年を、目指すべき未来に向けた飛躍の年にしたいと思います」。続けて、昨年末に発表し、知事選の事実上の公約につながるものと思われる、東京の未来を見据えた「『未来の東京』戦略ビジョン」について触れ、「こんな東京をつくりたいと描く夢が大きなパワーになる。現実はやがて夢を超える。一日一日を着実に積み重ねていく、そんな年にしましょう」と話した。