保釈中にレバノンに逃亡した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)が起訴された会社法違反事件に絡み、東京地検特捜部は7日、偽証容疑で前会長の妻キャロル・ナハス容疑者(53)の逮捕状を取った。前会長とともにレバノンに滞在しているとみられ、特捜部は国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配するとみられる。
特捜部による逮捕状取得の発表は異例。8日に開かれる前会長の記者会見を前に、前会長がキャロル容疑者を通じて証拠隠滅を図ろうとしていたと主張する狙いがあるとみられる。
前会長は、日産の資金をオマーンの販売代理店を通じて、自身が実質所有するレバノンの会社に送金させたとして2019年4月、会社法違反(特別背任)で追起訴された。逮捕状によると、キャロル容疑者は同月に東京地裁で刑事訴訟法に基づき実施された初公判前の証人尋問で、販売代理店の役員と連絡を取り、会っていたにもかかわらず、「役員のことは知らない」などと虚偽の陳述をした疑いが持たれている。
特捜部は同月の前会長宅の家宅捜索で、キャロル容疑者のスマートフォンを押収し、役員との接触を確認したという。【金寿英、志村一也】