世界最大のゲンゴロウ、国内初展示 繁殖研究でラトビアから輸入 福島・猪苗代

現存するゲンゴロウの中では世界最大種となる「オウサマゲンゴロウモドキ」が、福島県猪苗代町のアクアマリンいなわしろカワセミ水族館で展示されている。絶滅が危惧されている生物で、同水族館などが飼育繁殖を研究するために生息地であるラトビアから輸入した。生きた状態で展示されるのは国内初だという。
オウサマゲンゴロウモドキは欧州北部に生息。体長は国内のゲンゴロウより若干大きい3・6~4・4センチで、横幅が少し広いのが特徴だ。自然環境の変化などで減少傾向にあり、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「危急種」に指定されている。生息国では採集できないが、餌の代用食の開発など「域外保全」研究の一環としてラトビアの特別許可を受け、ゲンゴロウ飼育に精通した同水族館など国内3施設で展示、情報共有することになった。
計30匹を輸入し、このうち同水族館には雄雌各7匹が提供された。順調にいけば3月ごろには産卵するとみられる。同水族館の平沢桂チームリーダーは「オウサマゲンゴロウモドキの寿命は2~3年なので、まずは数を50匹程度に増やし、研究を始められれば。館内に展示されている50種類のゲンゴロウと比べて、生物の多様性を感じてほしい」と話している。
入館料は高校生以上700円、小・中学生300円。年中無休。【湯浅聖一】