昨年までの5年間に発生した交通事故のうち、チャイルドシートを使っていなかった6歳未満の子どもの致死率が、適正に使っていた場合の13.4倍に上ったことが12日、警察庁のまとめで分かった。
同庁は、9月21~30日の秋の全国交通安全運動で、チャイルドシートなどの適正な使用を呼び掛ける。
チャイルドシートは6歳未満の子どもを車に乗せる際に義務付けられている。同庁が日本自動車連盟(JAF)と6月に行った全国調査では、チャイルドシートの使用率は70.5%だった。
同庁によると、2014~18年の事故で、チャイルドシートを適正に使用していた場合の死傷者数は2万5458人、うち死者は8人で、致死率は0.03%。これに対し、使用していなかった場合は、死傷者7848人のうち死者は33人で、致死率は0.42%だった。