博多券番の芸妓衆が徒歩詣り 十日恵比須神社

商売の神様として知られる福岡市博多区の十日恵比須神社で9日、博多券番(けんばん)の芸妓(げいぎ)衆がそろって参拝し、商売繁盛と開運を祈願する「徒歩詣(かちまい)り」があった。
午後3時ごろ、約300の露店が並ぶ参道に、黒紋付きに稲穂のかんざしを身につけた芸妓衆13人が登場。威勢の良いかけ声に合わせ、三味線や笛の音とともに練り歩くと、参拝客はあでやかな着物姿に見入った。
福岡県古賀市から訪れた安河内律子さん(61)は「芸妓衆を見たのは初めて。これだけにぎわうのもうなずけます」と笑顔を見せた。8日から始まった「正月大祭」は11日までの期間中、100万人以上の人出が見込まれる。【飯田憲】