会社帰りに手ぶらでスキー!? 五輪選手実家のレンタル用具店が「定期券」販売

スノーボードで2018年の平昌五輪に出場した斯波正樹選手(33)の両親が経営する山形市蔵王温泉のレンタルスキー店「しばスキー」が、シーズン中に何度でも用具を借りられる「滑る定期券」の販売を始めた。従来はシーズンを通して貸し出すか、単発の利用だったが、同店が用具を保管して手入れもするため、身軽に来られるメリットがある。定額制の形態は東北初といい、蔵王へのリピーター確保を目指す。
発案に協力した「山形市売上増進支援センターY―biz」によると、スキー人口の減少に伴い、最盛期は20軒以上あった蔵王温泉のレンタル店は8軒に減少している。定額制で売り上げの安定を目指しており、斯波郁子専務(60)は「ターゲットは50代。仕事終わりに私服で来てもよいし、天候を見て思い立った時に滑れる。市内外から多くの方に来てほしい」と話した。
用具レンタルは2万円から。ウエアを盛り込むプランもある。問い合わせは同社(023・694・9080)。【的野暁】