千葉停電、14万戸で続く 復旧依然難航 15日夜遅くから16日にかけて大雨の恐れ

台風15号の影響による千葉県の大規模停電で、14日も約14万3100戸(午後10時現在)で停電が続いている。この24時間で3万戸超が復旧したものの、大量の倒木に阻まれるなどして復旧作業は依然として難航している。
東京電力パワーグリッドによると、台風通過から6日目となった14日午後10時現在、1万戸以上停電しているのは▽南房総市1万5600戸▽市原市1万3600戸▽千葉市1万2900戸。千葉県によると、同日午後3時現在で約2万4000戸で断水が続いており、同2時現在で318人が避難所に身を寄せている。
同社は3エリアに分けて復旧を進める方針を示しており、千葉市や市原市など19市区町で今月16日ごろ▽君津市や八街(やちまた)市など18市町村で同20日ごろ▽県南部の館山、鴨川、南房総の3市と鋸南(きょなん)町で同27日ごろ――までに段階的に停電を解消させる。ただ、復旧作業が難しい山間部などでは復旧が遅れる可能性があるという。
気象庁によると、千葉県では前線や熱帯低気圧の接近に伴い、15日夜遅くから16日にかけて大雨となる恐れがある。多い所で1時間に30ミリ以上の激しい雨が降る可能性があり、気象庁は落雷や突風への警戒も呼び掛けている。【田中裕之、秋丸生帆】