新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国公立大学の入試の合格者発表でキャンパス内での掲示を取りやめるケースが相次いでいる。
東京大は受験生や保護者らが大勢集まることで感染が拡大するリスクを踏まえ、今月10日に予定していた一般入試(前期日程)などの合格者の受験番号の掲示を中止する。合格者はホームページと携帯電話サイトで発表する。中止は図書館建設工事の影響で掲示板を設置しなかった2014~16年以来となる。
名古屋大は7日に予定している前期日程の合格者について東山キャンパス豊田講堂前での掲示を中止する。京都大も10日に予定していた前期日程の合格者の学内掲示をやめ、ホームページのみに切り替える。北海道大(前期7日、後期20日)や大阪市立大(前期9日)も学内掲示の中止を決めた。
鹿児島大は6日に前期日程の合格者を学内で掲示するが、受験生には可能な限り来学を避け、ホームページで確認するよう呼びかけている。恒例のアメリカンフットボール部による合格者の胴上げは自粛を要請した。入試担当者は「状況が状況だけにやむを得ないが、直接来る人数はいつもより少ないのでは」とみている。
私立大の多くはホームページや郵送での発表のみとしているが、学内掲示を併用する大学もある。一般入試の一部と大学入試センター試験利用入試(後期)の合格者の学内掲示を今月9、14両日に控える立正大(東京都)の入試担当者は「3月の合格発表は定員が限られているため、人混みができる状態にはならないと判断している」と話した。【千脇康平、成田有佳】