長寿のお祝い ホッキョクグマのデナリに特製ケーキ 札幌・円山動物園

敬老の日の16日、円山動物園(札幌市中央区)の人気者で知られる雄のホッキョクグマ、デナリの長寿を祝い、センチュリーロイヤルホテル(同区)から特製ケーキが贈られた。敬老や動物愛護の精神を広く浸透させようと、長寿の動物にケーキを贈る行事で、今年で4回目。
デナリは1993年11月にアメリカで生まれ、現在の年齢はホッキョクグマの平均寿命といわれる25歳。同園のホッキョクグマ3頭の中で最も高齢で、95年に来園して以来、同園の人気者という。
今年のケーキは、デナリの大好物、馬肉の周りに南幌町産のスイカやブルーベリー、石狩市や江別市産の野菜をデコレーションした豪華な一品で、重さは約20キロ。ただ、特製ケーキは後日食べるそうで、この日は別に用意した約3キロの特製ケーキを10分ほどで平らげた。
時折目をつぶりながら、一心不乱に食べるデナリ。恵庭市から母と妹の3人で訪れたという小学2年の安楽海飛さん(7)は「よっぽどおなかが空いていたのかな」と食べっぷりに驚いた様子。同市白石区から両親と来た小学1年の高橋響時さん(6)は「大きな口で食べていて、すごかった。おめでとう、元気でいてねと言いたい」と話した。【源馬のぞみ】