兵庫県加古川市の農道で昨年11月に車を全焼させたとして暴力団組員ら男7人が逮捕された事件で、行方不明となっていた車の所有者の男性(47)とみられる遺体を、兵庫県警が京都府内の山中で発見したことが11日、捜査関係者への取材で分かった。
県警は関係者の供述に基づき、この日朝から兵庫県丹波市との府県境にある京都府福知山市の山中を捜索。午後3時ごろに男性とみられる遺体を見つけた。死体遺棄容疑で加古川署に捜査本部を設置し、遺体の身元特定を進めるとともに男らが男性を殺害した疑いもあるとみて捜査する。
捜査関係者によると、車の所有者の男性は、放火事件で県警に逮捕された特定抗争指定暴力団神戸山口組直系「山健組」系組員、八軒丈弥容疑者(41)に多額の現金を貸し付けていたが、返済が滞っていたとみられる。
男性は八軒容疑者側とのトラブルをほのめかすメモを残したまま所在不明となっていた。関係者が県警の調べに対し、男らが男性を殺害した上で遺体を京都府福知山市内の山中に遺棄したなどと供述。県警は金銭トラブルが一連の事件の背景にあるとみて調べる。
全焼した車は昨年11月30日、加古川市平荘町磐の農道で発見された。ナンバープレートが取り外され、車内からは油が検出された。
県警が付近の防犯カメラ映像を解析し、写っていた人物の交友関係などを調べたところ、八軒容疑者らが同日未明に男性の車に放火した疑いが浮上。今月4日から7日にかけ、建造物等以外放火容疑で、八軒容疑者と少年を含む16~31歳の男6人の計7人を逮捕していた。