新型コロナウイルス感染拡大で、密閉、密集、密接の「3密」を避けながら、子供を遊ばせることができると人気を集めていた滋賀県野洲市吉川の「マイアミ浜オートキャンプ場」が9日、11日から5月6日まで臨時休業すると発表した。利用客からは「家族でリラックスできる場所がなくなる」と戸惑いの声が上がっている。【村瀬優子】
同施設は琵琶湖畔に建ち、車を止めてテントを張るスペースが102区画ある。1区画は100平方メートル以上と広いのが特徴だ。トイレ付きのキャンピングカーで訪れる客もおり、客同士が接触する機会は少ないという。京都から車で約1時間、大阪や神戸からも約2時間とアクセスが良く、県外客も多い。
小中学校が臨時休校になった3月上旬からは平日の利用客が前年の2~3倍に。5月末まで全ての週末は予約で埋まっていた。しかし、国の緊急事態宣言を受け、「広域から訪れて長期間滞在するケースが多く、利用客や地域住民らにとって感染拡大のリスクが高い」と8日に休業を決めた。予約計465件については順次キャンセルを依頼する。このうち8割が県外客という。担当者は「子供たちが生き生きと遊べる場所が求められていると感じていた。苦渋の決断だ」と話す。
施設を利用していた大阪市住吉区の主婦(58)は「地域に迷惑をかけないかと熟考した上で、他人と接触する機会はほぼないと判断して来た。雄大な琵琶湖を眺めてゆったりでき、ストレス解消になった」と休業を惜しんだ。幼稚園が休園になった長男(5)と次男(3)を連れて訪れた大津市の男性(40)は「感染のリスクが少ないキャンプ場が駄目なら、どこへ行ったらいいか分からない」と困惑した。
一方、湖南市岩根の複合施設「十二坊温泉ゆらら」のオートキャンプ場では緊急事態宣言を受け、9日から対象地域の予約客に利用自粛を求める連絡を始めた。担当者は「強制力はないので個人の判断になるが、感染拡大防止に理解をいただけたら」と話した。