中野江古田病院、92人“院内感染”の内幕 入院患者の家族が激白「2日に病院から連絡」も公表は7日

入院患者や医師、職員らの間で新型コロナウイルスの大規模なクラスター(感染者集団)が確認された中野江古田病院(東京都中野区)。同病院では通報を受けて今月1日に保健所が調査に入っていたが、外来診療と入院の受け入れを中止したのは5日、ホームページの公表は7日だった。院内で何が起きていたのか。家族が入院中の男性が内幕を明かした。
院内では12日に87人の感染が確認された。今月上旬に確認された5人と合わせて、感染者は計92人にのぼる。
小池百合子知事は13日、「大規模なクラスターになった。医療従事者をどのように守るかも課題なので、環境を改善したい」と語った。都によると、感染者の多くはまだ院内に滞在しているという。
大規模な感染が発覚するまでの経緯について、家族が同病院に入院しているという男性は、夕刊フジの取材にこう語った。
「4月2日には、担当医師から直接連絡があり、院内に感染者が確認されたと聞いた。さらに4日にはクラスター感染が発生した可能性があるとして、職員と患者全員に検査を行うという連絡もあった。『(入院中の家族は)心臓が大きくなっているため、もし感染すれば助からないと思います』とのことだった」
検査の結果、幸いにも家族は陰性だったという。男性は「面会も他の病院に比べてギリギリまで許してくれたので感謝している」とも語った。
病院側からの通報を受けて保健所が1日に調査に入り、都は医療法に基づき7日に同病院の立ち入り検査を行い、患者や家族、周辺住民に状況を周知させるためホームページなどで情報の公表表を行うように指導したという。
都の担当者は、「病院側は5日に外来診療や入院の受け入れを中止したというが、公表は7日だった。医療法では情報の公表に時間的な期限はなく、病院の体制の都合もあるが、本来であれば5日中の公表が理想的だった」と語る。
中野江古田病院から約250メートル離れた総合東京病院でも13日までに看護師4人、患者1人の新型コロナウイルス感染を確認された。
院内感染は深刻な状況だ。