宮城県内で新型コロナウイルスの感染が子供たちにも広がり、仙台市は12日に市内の保育園児1人と小学生4人の感染が確認されたと発表した。保育園や児童が通う英会話教室でそれぞれ4人の感染が明らかになり、クラスター(感染者集団)の発生が疑われる事態となったことを重く見た県や市は学校の休校延長を決定。村井嘉浩知事は13日、独自の非常事態宣言にも言及した。【深津誠、神内亜実、滝沢一誠】
12日判明の新たな感染者は、保育士3人が感染した仙台市泉区の認可施設「いずみ保育園」の園児の女児▽市立向陽台小(泉区)の10歳未満の男子児童▽同小の10歳未満の女子児童▽同小の10代の女子児童2人▽市建設局道路部南道路建設課の40代男性職員――の6人。いずれも重篤ではないという。
同保育園では、2日に開いた英会話教室に、7日に陽性が判明した外国籍の20代女性が講師として派遣されていた。11日には女性保育士3人(30代2人と50代1人)の感染が判明し、症状のある園児らのPCR検査で1人の感染を確認した。
この女性が講師を務めた英会話教室「ASTER(アスター)」向陽台校(泉区)に通う向陽台小の児童4人の感染も判明。アスター新田校(宮城野区)や認可施設「マミー保育園」(泉区)でも講師を務めており、市は、女性講師が関わった4施設の利用者や職員計108人のPCR検査を進めている。
県は仙台市の要請を受け、陸上自衛隊東北方面総監に2度目の災害派遣を要請。所属する医師らの協力を得て、15日までに検査を終えるとしている。
村井知事は13日の定例記者会見で、「保育所での感染拡大を重く受け止めている」と話し、県内の保育園や幼稚園に感染につながる恐れがある活動の中止を要請する。
一方、県と仙台市は13日にも、新たに美里町に住む40代の無職女性と、仙台市に住む50代の女性会社員と20代の男性会社員の親子の感染を発表した。県内の感染確認は16日連続で、感染者は累計で54人となった。