愛知県は5日、県内の新型コロナウイルス感染患者490人分の氏名など非公表情報計495件が、誤って県のウェブサイトに掲載されたと発表した。
県によると、掲載されたのは、患者の氏名396人分のほか、入院先や転院先、患者がどのクラスター(感染集団)に属するかなど。5日午前9時30分頃から約45分間、誰でも閲覧できる状態になっていた。5日午前10時過ぎに県民から問い合わせがあり、すぐに削除したが、正午まで一部の利用者が見られる状態が続いた。この間に739回のアクセスがあった。情報の拡散などは確認されていないという。
県は患者の氏名や性別、年代などが入力された表から、個人情報を削除したものを「県内発生事例一覧表」として、翌日、県のサイトに掲載している。しかし、4日のデータ作成時に元データの削除を忘れたため、加工後のデータと元データが両方掲載された。通常は担当者が2人でチェックしているが、4日は1人で作業していたという。
記者会見した県保健医療局の吉田宏局長は、「複数でのチェックなどを徹底し、再発防止に努めたい」と述べた。