JR東海社長「県の要求高すぎる」発言、国交相は「誠に遺憾」…リニア有識者会議

赤羽国土交通相は8日の閣議後の記者会見で、リニア中央新幹線静岡工区の問題を協議する4月27日の有識者会議に出席したJR東海の金子慎社長が「これまでの静岡県の要求が高すぎるのではないかということも含めて現実的な議論をしてもらいたい」と発言したことについて、「県や市町から抗議を受ける事態に至ったことは誠に遺憾」と苦言を述べた。
川勝知事は4月30日の記者会見で、金子社長の発言を「極めて不適切」と批判し、県は翌1日、大井川流域市町などと連名で、国交省にJR東海への指導を求める抗議文を提出した。国交省は7日にJR東海に県の抗議文を送るとともに、金子社長に口頭で注意と指導をしたという。こうした状況に赤羽国交相は、「会議の場には、必ずしもそぐわない発言だったと認識している」と指摘した。JR東海は8日午後、「有識者会議が円滑に進むよう、説明責任者として

真摯
( しんし ) に対応していく」とコメントした。